精神生理性不眠

不眠の中に、精神生理性不眠 というのがあります。

これは、「眠ろう眠ろう」と思うことで
それがかえって眠りを妨げる状態になってしまうことです。

きっかけは些細なことで始まります。

例えば、ある夜、眠れない時があったとします。

次の日は眠いながらも、通常の日課をこなしますよね。

そして、「昨日は眠れなかったから、今夜は早めに寝なくちゃ」
と早めに布団に入ったりします。

すると、心のどこかで

「明日の仕事にひびくから早く寝なくちゃ。」

「明日は大事な会議があるからぐっすり睡眠をとっておかなくては。」

「明日はデートだからぐっすり寝て、目の下のクマをとらなくちゃ。」

などなど、眠ることを意識しすぎて、
それがストレスになり、昨日もあまり寝ていないはずなのに、
今日も寝つきが悪いということになってしまい、
焦りとなり、そんな夜が続いてしまうのです。

私の不眠の始まりもまったくこれと同じパターンでした。

それまでは、眠れない日があったとしても、
そんな日もあるさ という感じでまったく気にしたことはありませんでした。

というか、昨日眠れなかったことなんか
翌日に思い出すこともありませんでした。

ところがある時、眠れないということが ”とても異常なこと”
と思いこんでしまい、眠らなきゃ、眠らなきゃ、と
とても焦りを感じるようになってしまったんです。

それから悪循環が始まりました。

日中は眠くて仕方がないのに、
布団に入ると、急に緊張して眠気が吹っ飛んでしまうのです。

昨日眠れなかった、という記憶がなくなればいいのに、と
どれだけ思ったことでしょう。(苦笑)

こういう種類の不眠を
精神生理性不眠と言います。

神経質で、完全主義なタイプの方に多い症状です。


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